「またミスしてしまった…」
工場勤務をしていると、一度や二度ではなく何度もそう思うことがあります。
特にライン作業や検査作業は同じことの繰り返しです。
集中しているつもりでも、人間なのでミスは起こります。
私も55歳になってから工場や倉庫でいくつかの仕事を経験してきました。
正直に言うと、ミスしたことは何度もあります。
ただ当時は、
「自分は工場に向いていないのかな」
「年齢的に厳しいのかな」
と思っていました。
でも後から振り返ると、原因は単純な能力不足だけではありませんでした。
今回は私が実際にやったミスと、その時に感じたことを本音で書きます。
工場勤務でミスばかりになるのは珍しくない
最初に言いたいのは、工場勤務でミスが続くのは珍しいことではないということです。
特に次のような時は起きやすいと思います。
- 作業を覚えたばかり
- 単純作業が長時間続く
- 疲労が溜まっている
- 焦っている
- 人間関係のストレスがある
私も最初は、
「ミスするのは自分だけだ」
と思っていました。
でも周囲を見ると、ベテランの方でも普通にミスしていました。
違うのはミスを減らすコツを知っているかどうかだけでした。
ミスが続いて「もう無理かもしれない」と思ったこともあった
仕事でミスが続くと、
「自分にはこの仕事は無理かもしれない」
と思うことがあります。
私もそうでした。
点鼻薬工場で検査ミスを指摘された時は、
なぜ見落としたのか分からず落ち込みました。
さらに別のミスが続くと、
自分だけ仕事についていけていないような気持ちになります。
しかし今振り返ると、
本当に仕事が無理だったのではなく、
疲労や集中力の低下が原因だったことも多かったです。
ミスが続くと視野が狭くなります。
そのため必要以上に悲観的にならないことも大切だと感じています。
仕事のミスが原因で自信を失った
仕事でミスをすると、
作業の失敗だけで終わりません。
私の場合は自信そのものを失うことがありました。
特に55歳を過ぎてからは、
年齢のせいで能力が落ちているのではないか
と不安になることもありました。
周囲が普通にできていることができないと、
自分だけ取り残されたような気持ちになります。
しかし実際には、
誰でもミスをします。
私も後になって、
必要以上に自分を責めていたことに気付きました。
ミスを反省することは大切ですが、
自分の価値まで否定する必要はないと思っています。
私が実際にやったミス① 点鼻薬の検査
① 点鼻薬の検査
私が点鼻薬の検査をしていた時の話です。
拡大鏡を使って製品にバリがないか検査する仕事でした。
最初はかなり集中していました。
しかし慣れてくると逆に難しく感じることがありました。
毎日同じ作業の繰り返しだからです。
ある日、バリの見逃し数が一日10本を超えました。
かなり焦りました。
「やっちゃった」
という気持ちでした。
以前は一日最低4000個以上検査していましたが、後半は3000個程度まで落ちていました。
疲労もありました。
昼食後になると眠気が強くなって集中力も落ちていました。
すると焦る。
焦るとさらにミスする。
悪循環でした。
② 一升瓶ライン作業
酒造工場でのライン作業でもミスをしました。
一升瓶の空瓶をラインへ流す作業でした。
特殊なキャップは自動栓抜きでは取れません。
そのため人が手で取る必要がありました。
私はそれを取り忘れてラインへ流してしまいました。
当然、注意されました。
今思えば単純なミスです。
ただライン作業はスピードがあります。
周囲に合わせようとすると焦ります。
焦りは本当にミスの原因になると感じました。
③ 医療機器の製品番号を書き間違えた
医療機器関連の仕事でもミスをしました。
医療機器を入れるケースをクリーニングし、段ボールへ入れます。
その後、製品番号を手書きで書いて段ボールへ貼り付ける作業でした。
私はその製品番号を間違えてしまいました。
当然ですが注意されました。
今思えば単純なミスです。
ただ、その時は同じような番号が多く、慣れない作業でもありました。
人は疲れてくると、
「確認したつもり」
になってしまいます。
しかし実際には見ていないことがあります。
この時もまさにそんな感じでした。
④ ライン作業で雑だと言われた
大手電機メーカーのライン作業でも注意されたことがあります。
加工方法が少し雑だったようです。
ライン作業はスピードがあります。
遅れると周囲へ迷惑をかけてしまう。
そう思うと無意識に急いでしまいます。
急ぐ。
雑になる。
ミスする。
また焦る。
本当にこの流れは多かったです。
⑤ 一番冷や汗をかいた瞬間
スロット台の検査ラインでもミスがありました。
裏面の穴へコードを通して外へ出す工程です。
私はコードの出し方が少し足りなかったことがありました。
その時は厳しい指導をする方がいて、かなり強く言われました。
正直、冷や汗ものでした。
今でも覚えています。
他の派遣先ではそこまで強く怒られた経験はありません。
だから、
「やっちゃった」
という気持ちはありましたが、恐怖感はありませんでした。
しかし厳しく怒られる環境だと話は別です。
ミスそのものより、
「また怒られるかもしれない」
という恐怖が頭に残ります。
すると余計に緊張してしまいます。
緊張すると集中力が下がります。
そしてまたミスする。
この悪循環はかなり辛かったです。
ミスが増えた時に起きていたこと
今振り返ると、ミスが増えていた時には共通点がありました。
疲労が溜まっていた
50代になると疲労が抜けにくくなりました。
20代の頃は一晩寝れば何とかなっていました。
しかし今は違います。
翌日まで疲れが残ることがあります。
昼食後の眠気
特に強かったのは午後です。
午前中は何とか集中できます。
でも昼食後になると急に眠気が出てきます。
すると集中力も落ちます。
点鼻薬検査でも午後から辛くなることが多かったです。
焦りが出ていた
ミスすると人は焦ります。
焦ると、
「次は失敗できない」
と思います。
でもそれが逆効果になることがあります。
私はかなりこのパターンでした。
自信がなくなっていた
一度ミスが続くと、
「自分は向いていないのかな」
と思うことがあります。
私もそうでした。
でも今思うと、向いていないというより作業との相性もあったと思います。
関連記事:派遣の更新されない前兆はある?55歳が実際に感じた変化と本音
仕事でミスが多い人の特徴は自分にも当てはまっていた
仕事でミスが続いていた頃、
「なぜ自分はこんなにミスをするのだろう」
と考えたことがあります。
そこで仕事でミスが多い人の特徴を調べてみると、自分にも当てはまる部分がありました。
例えば疲労です。
点鼻薬工場では一日中検査作業を行います。
特に昼食後は強い眠気に襲われることがありました。
眠気がある状態では集中力も低下します。
当然、見落としや確認不足も発生しやすくなります。
また私は真面目な性格なので、
「絶対にミスしてはいけない」
と考え過ぎる傾向があります。
しかしミスを恐れ過ぎると逆に緊張します。
緊張すると視野が狭くなり、普段なら気付けることにも気付けなくなることがあります。
さらに一度ミスをすると必要以上に引きずってしまうこともありました。
すると次の作業でも不安が残り、集中力が落ちてしまいます。
今振り返ると、
ミスが多い人というより、
疲労や緊張の影響を受けやすい状態だった
のだと思います。
もちろんミスを反省することは大切です。
しかし必要以上に自分を責めるだけでは改善しません。
自分の弱点を理解し、疲れている時はいつも以上に確認する。
その積み重ねがミスを減らすことにつながると感じています。
向いていないのではなく相性だった
私は単純作業が続く仕事はあまり合いませんでした。
例えば、
- 点鼻薬検査
- 医療機器クリーニング
こうした作業は後半になるとかなり辛くなりました。
逆に苦にならなかった仕事もあります。
- 組み立て
- 図面を見る
- 工具を使う
- 一人作業
- 考える作業
ものづくりは好きでした。
だから今思うのは、
「工場勤務が向いていない」
ではなく、
「仕事内容との相性」
だったのかもしれません。
関連記事:工場勤務が向いてない…55歳が実際に感じたリアルを本音で解説
工場勤務でミスが続く時の対処法
もし今、
「自分だけミスばかりしている」
と思っているなら、少し確認してほしいことがあります。
- 疲労が溜まっていないか
- 睡眠不足ではないか
- 焦りすぎていないか
- 作業が本当に合っているか
能力だけが原因ではないこともあります。
仕事との相性もかなり大きいと思います。
それでも仕事を続けられた理由
仕事でミスをして落ち込むことは何度もありました。
それでも今まで働き続けることができた理由があります。
それは、
ミスをしても改善できると考えるようになったからです。
もちろん落ち込みます。
恥ずかしい気持ちにもなります。
しかしそこで仕事を諦めてしまうと前に進めません。
私自身、
仕事が合わなくて辞めたことはあります。
しかしミスだけを理由に辞めたことはありません。
ミスは改善できます。
一方で仕事との相性は改善できないこともあります。
その違いを理解できるようになってから、
必要以上にミスを恐れなくなりました。
今でも完璧ではありません。
それでも一つひとつ経験を積み重ねながら働き続けています。
まとめ
工場勤務でミスが続くと、
「自分はダメなんじゃないか」
と思ってしまいます。
私も何度もそう思いました。
でも振り返ると、原因は能力不足だけではありませんでした。
疲労、焦り、人間関係、作業との相性。
色々なものが重なっていました。
もし今ミスばかりで悩んでいるなら、自分を責めすぎなくていいと思います。
一度、仕事内容そのものが自分に合っているかも見直してみる価値はあると思います。